2011/12/30

決意表明。

世の中には、色々な人がいるんですね。



完璧な人間なんていない。

絶対的な人間なんていない。

良いところもあれば、悪い所もある。

いつもはできることなのに、時には失敗することもある。

人間にパーフェクトを求めることは、無意味。













わかってはいるけど、何故だろう。

不可解なことって、沢山あるものですね。



自分にやれること。

不思議なもので、音楽しかないんです。

それは、音楽をやっている自分を、守ってくれている人がいるから。



僕も、完璧な人間じゃないから、

人を悲しませたり、傷つけたりすることもあります。

でも、守れるものは、守りたい。



2011年も、いよいよ明日で最後ですね!

来年は、強い気持ちを持って、道を切り拓いていこうと思います。



自分にとって、何が大切か見極めて、

何かが犠牲になっても、貫くだけの気持ちを持って。







新年を迎えるにあたっての、決意表明でした!

自己完結で、すみません(笑)

2011/12/21

土産と帰省。

とても、歩いた日でした。


帽子をかぶり、カメラをぶら下げ、地図を持って、
これぞ観光客!!!という雰囲気を醸しながら、歩いた日でした(笑)

途中、話しかけてきたおじさんがいて、簡単なドイツ語で会話をしていたら、
「ところで君、旅行者なのにどうしてドイツ語喋ってるの?」
と聞かれるほど。(笑)



いちおう留学生です!!!



歩き回って何をしていたかというと、
何か日本の友達にと、お土産を買いまわっていたのです。

年明けに、日本で重要なイベントがあるので、
そのおかげで、年末年始は日本で過ごすことができることになったのです。


そうとなれば、もう久しぶりの日本にわくわく。

なんと今年は姉弟が全員揃うという、奇跡的なお正月になりそうです!
きょうだい三人は、福岡・愛知・オーストリア(東京)と、かなり分散しているので、
全員が集まることは、非常にレアなのです。



気づけば、ウィーンにいる今の方が、家族と連絡を取り合っています。
僕が初めての海外生活で寂しいだろうと気を遣ってくれているのもあるかもしれませんが、
最近は家族との距離が、すごく近い感じがします。

今まではガムシャラに東京生活を過ごしていたので、
お正月帰省しないなんていうことも多々ありました。

それはそれで、ある種の青春のようで、とても大切な時間だったと思います。


ウィーンに来て、色んな装飾が取り除かれて、
「ピアノと自分」という非常にシンプルな生活に置かれた今、
勿論、ピアノに対してはガムシャラに向き合っていますが、
「家族」という、今まで見失っていた存在に、今更気づいた自分がいます。

家族と会う機会なんて、もうこの先、多くはありません。

これは悲しい意味ではなくて、現実的な捉え方として。


今回の帰省で、自分は何を感じて、またウィーンに戻ってくるのか、楽しみです。



勿論、良き友達に会えること、
これも、僕の中ではとても大きな楽しみです。

お互いの近況を、語り合いたくてたまらない仲間に会ってきます!
(久々の居酒屋も楽しみです。笑)



買い物の道中、もみの木が道端に並んでいました。















大小様々で、はたして売っていたのだろうか・・・置いていただけなのだろうか。





















クリスマスもいよいよ本番です!
ちなみにウィーンでは、クリスマスは家族と過ごすのが一般的なようです。
だから一人だと寂しいよ~と知り合いに言われましたが、
その時はその時、平常心です(笑)


久々の外食の、マッシュルームグラッシュ。
寒い夜には、最高のご馳走でした。















寒くても、サンタは頑張っています。

















皆様も、良いクリスマスを!

2011/12/15

ドイツ語と、その仲間達。

12月14日、ついにドイツ語の授業が終了しました!

ウィーンでの滞在が、不思議とあっという間に感じた、この瞬間でした。
1つのコースを修了した。=それだけウィーンにいたんだ自分。


悲しいくらい上達が遅いということがわかった3ヶ月でしたが、
良き先生と良きクラスメイトに恵まれた3ヶ月でした。

初回の授業で、
「今回のこのクラス、すごく良くない!?」と、
常連さん達が口を揃えて言うくらい、楽しいクラスでした。



そんな仲間達と、修了パーティー兼クリスマスパーティーをやりました。



皆で少しずつ、食べ物や飲み物を持ち寄って、
遠慮なく教室でやっちゃいました。(笑)
















僕は、やっぱり日本食を!ということで、
炊き込みご飯をおにぎりにして持っていきました。

「トライしてみよう!」と言いながら食べてくれる皆が面白かった。
トライって・・・(笑)


一通り食べたら、今度は皆で歌おう!のコーナーに。
クリスマスソングを、勿論ドイツ語で、さあ歌いましょう!と、
カリン先生は張り切っていました。

僕は伴奏、同じクラスの日本人のチホさんがヴァイオリンで旋律を。

チホさんと言えば、同じクラスにチホンという台湾人がいて、
カリンは最初違いがわからなくて、顔を真っ赤にしていたのが印象的でした(笑)


クリスマスソングをかなり歌った後、
今度はチホさんとミニコンサート!!
















散々、授業でピアノをやってることを話してたので、
前々からパーティーで弾いてとリクエストされていたのです。

今は専門ではないけれど、かなり専門的に弾けるチホさんと、
あーだこーだ話し合いながら、プログラムを準備しました。


嬉しいことに、意外と皆真剣に耳を澄ませてくれて、
アンコールの連続・・・。
モーツァルトのコンチェルトやピアノソロ曲など、
予定外に色々披露することになってしまいました。

終わった後は、二人でグッッッタリ(笑)
だって、終わったのも11時を回っていたのです。


色んな国から集まった仲間で、ドイツ語を勉強し、
お互いのやっていることにとても興味を持って、
本当に楽しい環境で勉強することができました。


次回は来年1月からまたスタート。
新たな素敵な出会いに期待しつつ、ドイツ語をなんとか頑張っていきます。


2011/12/06

わからないプロコフィエフ。

こちらに来て2ヵ月半、
ブラームスop.116、ハイドンソナタ、ショパンop.28、ドビュッシーエチュード

まだまだ途中なものもありますが、
日本にいた頃では有り得ないペースで、新曲の勉強が進んでいます。



そして2011年を締め括る、最後の新曲は、
プロコフィエフのソナタ第7番。

僕の演奏をよく知っている人ならわかるはずですが、
本当に、僕には向いていない曲なんです(笑)


どうしても2月までに、演奏効果の高い近現代の曲を用意しなくてはならなくて、
あまりのレパートリーの無さに、あーだこーだ先生と話し合っているうちに、
気づけばこれをやることになっていました・・・。
しかも先生には、絶対に間に合わないよーはははって笑われた。

先生が提案したくせに!!!っと、結構悔しかった僕は、
必死にこの曲と向き合い始めたのです。



しかし。



何がいいんだ、この曲・・・。



わからない。



傑作と言われるこの曲、
確かに駄作だなんて微塵も思わない。
でも良さもわからない。(笑)

すっかり困ってしまったので、
感性だけに頼るのをやめ、少しこの曲について知ることにしました。



(※知識の薄い僕の独り言を、お許しください。)
「戦争ソナタ」と言われるだけに、やはりその背景には第二次世界大戦。

社会主義国家を設立するために、旧ソヴィエトは頑張ってたんだな。
なんでも、国の芸術家達に対して、『社会主義リアリズム』ってのを提唱したようで。

その内容というのが、

 ・現実を、社会主義革命が発展しているという認識の下で、
   空想的ではなく現実的に、歴史的具体性をもって描く。
 ・芸術的描写は、労働者を社会主義精神に添うように
   思想的に改造し教育する課題に取り組まなければならない。

つまり、芸術を通して、労働者に対して、
社会主義国家建設の意識改革を目指しているのです。

具体的には、民族音楽の旋律を用いて、大衆的なメロディーを使わせたり、
響きのニュアンスよりも、簡素化に重きを置かせたり。


んーー、確かに簡素化は感じ取れる。ファンタジーとか一切ないもんな。
でも、メロディーは、はたして大衆的か・・・?

大衆的=親しみやすいというイメージがあるからか、どうも腑に落ちない。

2・3楽章は、まだいいんです。
2楽章は、彼特有の抒情性に、うねり、心地悪さが絶妙に相まって、
3楽章は、リズム重視で直線的、緊張感の持続性がコントロールされている。
僕の知っている、プロコフィエフといえば!という感覚に収まります。

1楽章がなー。

もはや労働者の意識改革とかじゃなく、
彼のソヴィエトにおかれた状況と、自身の精神状態、
それを冷静に客観的に描き出している、モノクロな絵画を見ているような感覚になります。

つまり、まだそこに色彩感を見い出せていない・・・。
そんなもの、ないのか?
実は、単に乾いた、圧倒的な音楽なのか?



Youtubeで、色んな演奏を聴きました。

アクティブに攻めた技巧重視的な演奏も、
ストーリーを作って、ドラマ性を持たせた演奏も、

どちらもしっくりこなかった。

熱いけど冷たい、
人間味があるけど機械的な、
何かそういった矛盾の世界に、しっくりくるものがあるはずだ。


出会えるのか、その音楽に・・・。

何も解決しない独り言でした(笑)

2011/12/04

クリスマス。

ウィーンは只今、クリスマスシーズン真っ盛りです。

この時期、街のいたる所でクリスマス市というものをやっていて、
とてつもない寒さの中でも、ホットワインを飲みながら戯れるウィーンの人々で賑わっています。


さあ、今日は大きな規模のクリスマス市の一つである、
Rathausplatzを散策!!
パンダも一緒です。










広場には沢山のお店が並び、
クリスマスグッズのみならず、様々なジャンルのお店が連ねています。


まずは、どこに行くか・・・











手に取って、色々見て・・・お買い上げ!!!
今日はお金を使う日のようです。(高価なものは買いません)











キャンドルは勿論、クリスマスデザインのランタン。











蜂蜜屋さん。沢山の種類の蜂蜜に、、、















ぶんぶんぶん、蜂が飛ぶ。(※画びょうです。)











真っ赤なお顔の、トナカイさん・・・ではなく、マネキンさん。











ついつい、帽子買っちゃいました。
購入後、コロコロで綺麗にしてくれて、仕事の丁寧なおじちゃんでした。











ぎっしりと詰まった商品。わくわくしますね。












うーーーーん、微妙に写真が少ない。

というのも、途中からあまりの寒さで、写真を撮ることを断念したのです。(笑)

ホットワインも飲んで、寒さをしのごうと頑張ったのですが、
ホットワインを頭からかぶりたくなるくらい、全身が冷え切ったのです。
パンダとその仲間達は、寒さに負け2時間程で家路についたのだった・・・。

あまりご紹介できずに、すみません。



そして、クリスマス・イブのシーンから始まる、まさにこの季節にぴったりなオペラ、
プッチーニのラ・ボエームを観てきました。

さすがに凄い人気で、早くから行列。会場も沢山の人で埋め尽くされました。

今回は、舞台装置がとても本格的で、
映画を観ているような楽しさも味わうことができました。

出演者の皆さんがそれぞれとても上手で、質の良いオペラだなという印象でした。
特に、1幕のロドルフォのアリアは、
声量ではなく、上品に豊かさを表現できる歌手だったので、
ロドルフォのキャラクターの良さが歌からも感じられて、嬉しかったです。


ピアノのコンサートだと、特別なプログラムは別として、
オペラのように一人の作曲家の音楽を聴き続けることはあまりありませんよね。

しかもオペラは長丁場だし、本当にその音楽にどっぷり浸かることができます。

だからこそ、音楽に世界観を持つ作曲家の作品が、
こうやって長年聴き続けられていくのでしょう。

今日は、そういった意味で幸せな時間を過ごせました。