2012/06/20

暑いぞ、6月。


とにかく、時間が経つのが速い。
(そして、とにかく暑い・・・。)



色んなことがありすぎて、なんだか日本での生活を少し思い出しました。


沢山のことに追われてあっという間に時間が過ぎていくのと、
あることに集中できて時間がゆっくり流れるのと、
どちらが良いのでしょうね。

どちらも、幸せなことなんですが。



先日、シフのコンサートに足を運びました。

いつもYoutubeやCDで聴いていたシフ。
現実に存在するのか!!!ときちんと確認できました(笑)


プログラムは、なんと、オール変奏曲。





圧巻でした・・・。





並べりゃいいってもんじゃないでしょ、と、なめてかかっていた僕(笑)

変奏曲ってこんなに芸術性があるんだと、僕に新しい感覚を芽生えさせてくれました。

モーツァルト→メンデルスゾーン→ハイドン→シューマンで、
物語性を持たせて深遠な世界を聴かせてくれ、

後半は50分かかるベートーヴェンのディアべリで大きな世界に誘ってくれました。



勿論、それぞれの曲が素晴らしかったのもそうなのですが、
特に前半、なんの関連性の見当たらない4つの変奏曲を続けて演奏し、
そこに絶大的なメッセージを残していったのがとても衝撃的でした。


これこそ、「演奏会をする」という、本当の意味なんだなあ。

全ての曲を自分のできることをできるだけ出し切る!
なんて目標は、まだまだ青い。

演奏会に来てくださったお客さんに、何かを持って帰ってもらう。
ある種の、形のない、プレゼント?
そこに、僕らは満足するのです。


ああ、そこが、試験やコンクールで良い演奏をするのと、
演奏会で良い演奏をすることの大きな違いなのかと、妙に納得してしまいました。

演奏会は、ある特定のプレッシャーが無いから自由にのびのびと・・・
なんて考えを、改めたのでした。


シフが弾いたピアノ。































さて、この他にもここ数日は色んなことがありました。

全て、僕にとって大事な思い出だったので、きちんと書き残したかったのですが、
まあ怒涛のように月日は流れ、
明日からはイタリアから声楽の先輩がウィーン訪問しにやってきます。


・シェーンブルンの夏の夜のコンサート
・誕生日を友達が祝福してくれた夜
・念願のタンデムパートナーとの出会い
・ピクニックとバトミントン(筋肉痛付き)

ピアノも忙しい中の、楽しい思い出を記しておこう。





明日は、最後のレッスン!

シューマンのコンチェルト、思いっきり弾いてこよう!


2012/06/07

折り返し地点。


本日、クラッセンでシューベルトを演奏してきました。

毎ゼメスターに2回ある演奏会、
2年間の留学で、計8回ある演奏会のうち、4回目が終わりました。

早いものですね・・・、もう半分が終わりました。








ブラームスに始まり、ドビュッシー、プロコフィエフ、そしてシューベルト。




曲が曲だっただけに、病みに病んだ今回。

シューベルトの、表面的には地味な音楽を、
その良さを理解して、それを表現するまでの道のりはすごく厳しいものでした。


ショパンのマズルカという難曲に向き合った仲間とも励まし合い(笑)、
お互い、この一週間の悩み抜いた頑張りを称え合ったのでした。




僕の師匠の門下は、素晴らしい演奏をする人が多いです。

その中で、沢山の刺激を受けながら勉強できること、
そしてこうやって演奏会に出させてもらえることが、
授業が他に無い僕にとっては、留学生活の核になっているのです。



勿論、日々の練習、毎週あるレッスン、たまに受けるコンクールも重要です。
でも、こうして定期的にある演奏の場を、どれだけの質を保ってこなしていけるかは、
学生生活がどれだけ潤うか、そこにリンクしていくと僕は信じています。

だから、芸大にいた頃も、コンクールで失敗するよりも、試験で不甲斐ない演奏をする方が、よっぽど嫌でした。


そういった意味で、今、意識の高い人たちの中で勉強できていることは、とても幸せだな、
と感じながら、今日、他の演奏を聴いていました。






今日の演奏としては、危うい箇所は全て先生に指摘されましたが(笑)、
音の少ないシンプルな音楽を、良い汗をかいて演奏できたことは、良かったかなと思います。

地味で、退屈な、静かな音楽で終わらせたくなかったのです・・・。

シューベルトのピアノ曲って、無駄に長いだけじゃない、
簡潔にメッセージは伝えられる、そういう音楽だということを、示したかった本番でした。




課題といえば・・・、いつも挙がる、テクニック?(苦笑)
きっと、僕の中で優先順位が低すぎて、改善されないんでしょうね。
これは、毎回反省です・・・。


でも!
音楽と技術、常にリンクした状態で、互いが向上していきたいですよね。

と、苦し紛れの言い訳してみたり・・・。







継続は力なり。


頑張ります。


2012/06/03

大好きなもの。


第1位はカレーライスなんですがね。


第2位以降は混戦となっておりまして。


でも、その中で、もしかしたら、日本人の誰よりも、
いや、世界の誰よりも食べてるんじゃないかってものがありまして。









納豆です。









いやあ、納豆なら俺だって、私だって大好きさ!っていう方は、沢山いらっしゃるかと思います。

きっと、世の中にはマニアと呼ばれる人がいるように、
「納豆マニア」もいるのかとは思います。

そういう人たちと比べるとまだまだ少ないのかもしれませんが・・・。



小学生の頃から、朝ごはんはご飯だけ炊いてあって、
好きなものをおかずに好きなように好きなタイミングで食べるというシステム。

(母の面目が潰れないように・・・、味噌汁や、お弁当のおかずなどもありました!)


なので、冷蔵庫にいつもストックのあった納豆を、ほぼ毎日チョイスしていました。
そして、晩御飯でも、納豆ご飯を。

つまり、週末はパンだったりしたので、一日に2個食べる日もあることを考慮し、

一日1個、一年で365個、高校までで365×12=3650+730=4380個



さらに、大学で独り暮らしを始め、食事も好きなものばかり食べるようになり、
納豆の摂取ペースはさらに加速。

基本一日2個、ひどいときは3個。
勿論、食べない日もあったはずなので、一日1・5個で計算。
1・5×365×6(年)=365×9=3650-365=3285個

※途中は暗算の式です(笑)




つまり!
今までの人生で、推測ですが、
4380+3285=7665個の納豆を摂取してきたのではないかということです。

話を盛ってしまった分を差し引いても、7000個は食べている!?




そんな僕が、ウィーンに来て、納豆をこれまで通りに手に入れられなくなって、
黙っていられるわけがありません。

それで、少しでも気を紛らわせようと持ってきたのが、コレ!!!


















開封後ですみません(笑)

ここ数日、ストレスのあまり、暴飲暴食をしてしまっているのですが、
今日も普通に晩御飯に大盛りパスタを食べたあと、
足りないーーーーっと棚を探っていると見つけてしまった納豆茶漬け。



こういう類のものって、メインの具がほとんど入ってなかったりで、
これもそこまで期待していなかったのですが、

これは、満足のいく、おいしい商品です!!!



メインの納豆(ひきわり)も沢山入っていて、
なんといっても一緒に入っている昆布との相性が抜群。

パッケージに書いてあるとおり、見事にくせになる美味しさでした。




何故、2食分しか入っていない貴重な納豆茶漬けを食べてしまったかというと、
実は最近、ウィーンで納豆が手に入るようになりまして・・・。

冷凍納豆というものに手を出して以来、納豆は日常的に食することができるようになったのです。



でも、4パックで400円ほど。
3パック100円以下で手に入っていた頃とは、訳が違いますので、
節約生活に励んでいる今としては、パクパクとは食べられません。


・・・といっても、1週間に4パックは食べてしまいます(T_T)






皆さんは、大好きな食べ物、どれくらい食べてしまいますか?

ちなみに僕は、カレーライスも一日3食いけます。



大好きって、恐ろしい感情ですね・・・。


2012/06/01

2つのキーワード。


Mutig 且つ Locker。



今日のレッスンで先生に言われた言葉です。

Mutigは「勇気のある」や「大胆な」という意味、そしてLockerは英語のリラックス。



そんな夢のようなコラボ、できたら苦労しないよ!と思いつつも、
今日は完全に勇気もないわ、身体がちがちだわ、
最低だ俺!!!っと思いながら弾いていました。


来週、Klassenabendで演奏する曲が、ここ数日でおかしなことに・・・。

良い音、出したい音を求めて探究すれば、音楽はどんどん固くなり、
テクニック的に補強しようと思えば、何故か指まわりが固くなる。


練習しないほうがうまくいくなんて言葉は、僕の信念としては一切ありませんが、
ここまでくると練習を重ねる以前の方がまだマシだった・・・。





胃の調子は最悪だし、レッスン前からお腹もひどく下し、
レッスンが終わって帰ってみれば、もう寝てやる!!!とふて寝をする始末。(笑)





ああ、これじゃいかん!と思い、友達が出演するコンサートに足を運びました。
この状態を打破できたら・・・ということで、色んな期待を持って。

今年はドビュッシーの生誕150周年記念ということで、
オールドビュッシーのプログラム、
しかも墺日(オーストリアと日本)協会の主催ということでオール日本人の出演者。


初めて演奏を聴く人、久々に聴けた人、それぞれとても興味深く楽しめました。



















KonzerthausのSchubertsaalで。

ピアノソロに限らず、ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、声楽まで盛りだくさん。
こんなにドビュッシーばかり聴いたのも久々です。

ドビュッシーって所謂大曲を作った人ではなく、
ソナタと言っても10分ちょっと、ピアノ曲も小品がメインです。

僕は彼の情景描写が素晴らしいなと思っていて、
今日も、たくさんの絵画をみていっているような感覚で聴いていました。



そんな中、今日レッスンで言われた言葉を思い出させる演奏に出会いました。

彼の演奏は、本当に脱力が素晴らしくて、
且つ、心からドビュッシーの音楽を感じ、全身で表現していました。





ああ・・・。こうならなきゃいけないんだな・・・。





あまりに凄くて、他人事のように笑って称賛していましたが、
笑えない・・・(笑)←やっぱり笑ってる?




僕が考えた対策。


まず、普段の練習で、脱力に重点を置くこと。
それによって、今までできなかったことができるようになる・・・といいのですが。

そして、その状態を本番(人前)で出せるように、自分を覚醒すること。
心身ともに最高にリラックスした状態なんて、緊張の中で出せるわけがない。
だったら、自分の身を音楽に委ねて、正気ではなく覚醒状態を保ってみよう。


あと五日間・・・!

毎回、試練続きのクラッセンです。

頑張ろう!!