2012/10/31

大事な時。


今日は、週に一度の実技レッスンの日でした。



自分なりに、自分の弱点と向き合って、
克服するなら今しかない!という想いで、毎回のレッスンに臨んでいます。

しかし、そう簡単にはいきませんね・・・。
レッスン中、舌打ちが癖になってしまいました。(笑)
勿論、曲に対してじゃなく、自分に対してです。

どうしてだろう。
あんなに強い意志を持って、最初に通し始めるのですが、
あんなに気を付けようと思っていたことが、一気に真っ白になって、
でも曲を通していく途中で、少し復活したり、沈没したり・・・

音楽って、基本的には誰かに聴いてもらうとき、
それが生だとすれば、その一回に全てがかかります。

その一回のチャンスで、どれだけのことを実現して伝えられるか・・・
二回目ならできるなんて言い訳は、意味がないのですが、
一回目に顕著にできない自分にとって、それを克服することが、今の最大のテーマになっています。

普段の技術的、音楽的な練習に加え、もはや精神的訓練のようになっています。



そして、このレッスンのある火曜日は、
仲間とゆっくり話すことのできる機会のある日でもあります。

お互いのレッスンが続いているので、
聴講は非常に勉強になるし、お互い時間が許せば聴き合い、
その後、軽く食事に行って帰る、というのがお決まりのコースになりつつあるのですが、


いや、全然軽くではなく、今日は開店時間から閉店時間まで話し続けていました。(笑)





数少ない、自分の理解者である人のうちの一人で、
一般的には「そんな話、しないでよ・・・」というようなことも、真剣に聞いてくれます。


僕自身のことですが、最近は本当に考えることが多くて、
頭の中を沢山のことがめぐりに廻っているこの状況下、
普通にしてても不器用な分野で、今、人生最大の不器用さを発揮しています。


今日は、そんな自分の混沌とした気持ちを、
少しでも(自分にとってはかなりですが)共有してもらえて、本当に嬉しかった。

勿論、これは自分で切り開いていかなければならないことなので、甘えるつもりはありません。
でも、こうして、話せる相手がいるということが、心からありがたく感じた夜でした。



人生、柔軟に生きていかなきゃ損ですね!
と、柔軟とは程遠い自分が、少しだけ思えたのでした。(笑)


2012/10/14

補充。


今夜は、久々の徳島トリオ会でした。


去年のいつかの投稿で書いていますが、
徳島で偶然知り合った、同時期留学の、同門の仲間です。





特にテンションを上げて臨むこともないし、
面白い話や真面目な話をしなければならないわけでもないし、(割と真面目な話は多いけど。)

どんな状態でも自然に会うことのできる、本当に貴重な仲間です。




今日は、キムチ鍋。



























最近、めっきり冬の空になってきたウィーンで、早くも初鍋をしてしまったのです。

締めのインスタントラーメンは、最高でした・・・。
材料のほとんどは、いつもお世話になっている、韓国食材屋のナゴンで手に入ります。






ここ最近、
留学生活も残り限られてきたことや、自分の人付き合いの仕方について疑問を持ってしまったこともあって、
ピアノに身を任せてしまったというか、
音楽は何時も裏切らないので、いつも以上に頼りにしてしている時期に入っていました。

これは、ピアニストとしては良いことになるのかもしれませんが、人としてはあまり良くはなく、
ついつい外界と自分を切り離してしまう時期でもあるのです。

でも、こういう時期も、たまにはいいんじゃないかとか、たまには必要なんじゃないかとか、
自分をフォローする感情が後付けされて、それでなんとかバランスを保っているのですが、

そんなセンシティブな状態でも関係なく会える仲間というのは、
自分で言うのもなんですが、偉大だなと思っています。



・・・と、なんともまとまりのない文章ですが、
軽くお酒も入り、密かにものすごく感情的になっている自分も、とても自分らしいというか、いつもの自分なのです・・・。

とにもかくにも、明日からも、また頑張ろうと思います。


2012/10/11

その弐、フランス。


フランス料理。






ヴィシソワーズくらいしか知らない、
特に普段食べたいとも思わない、フランス料理。



やっぱりお米が好きだし、
調味料からして、醤油だったりみりんだったり、
どうしても日本の味を欲してしまう身体になってしまっています。

だから、ウィーンでほぼ毎日・毎食行っている自炊も、
ご飯を炊いては、日本の味に仕上げてしまうおかず。
パスタを作っても、和風味か中華味になってしまうパスタ。
ついつい茹でてしまう、うどんや蕎麦。



ウィーン料理、勿論美味しいものもありますよ!

僕のイチオシは、ニンニクのクリームスープ。
(でもこれはウィーン料理なのかな・・・?)

にんにくの香りがとても強いですが、にんにくの味しかしない!なんてことはなく、
結構塩味の効いた、濃厚なクリームスープです。

一応、メイン料理の前に頼むものですが、
このスープだけでも、しっかりと存在感のある料理です。





さて、本題のフランス料理。

今回の旅は、命懸けであちこち移動したので、
まともに食事をしたのは2回でした。笑

しかも、そのうち1回は、夜10時くらいにようやくありつけた食事で、
写真を撮る余裕もなくかぶりついた、牛肉のリブステーキ・・・。


そして、あとの1回は、
モンサンミッシェルに観光した際の、ランチだったのでした。



















オレンジが基調の、テラスレストラン。


















魚介のスープ。


















名物のオムレツ。


















濃厚ティラミス。






オムレツが名物というのは、なんでもここがオムレツ発祥の地らしいのです。

経費がかからず栄養価の高い料理を、というコンセプトのもと生まれたレシピで、
卵白はメレンゲ状にして、美味しいソースになっていました。


ウィーン料理と比べ、味付けが洗練されていて、都会の料理だなという印象。
特に魚介のスープは、色んな旨みがあって、とても味わい深かったです。

しかし、ちょいお高かったなあ。

といっても、こちらの三品のコースで、20ユーロちょっとですが・・・(2500円くらい)
でも、貧乏留学生には、かなりの贅沢です!



リブステーキといい、このコース料理といい、
美食の国と言われる理由はそれなりにあるのだなと、感じました。

きっと、クオリティーの高さが、ちょっと他とは違うのでしょう。

その点では、少し日本に近いものは感じました。



















ここのスズメは、きっと豊富な餌があるのでしょう。
非常に、お太りになっておられました・・・。


2012/10/09

その壱、フランス。


さて、フランス旅行のことについて、少し書こうと思います。



今回、何故フランスに行こうかと思ったかというと、
本当のところは、一緒に行く友人がもう行き先をフランスでっとある程度決めていたからですが、
正直、自分だけではなかなか行こうと思わないパリに、
こんなきっかけがないと行かないだろうなという想いのもと、
自分の中では一生に一度の最後のパリになるのではと思いつつ、決めたのでした。


不思議なもので、
パリをはじめ、ニューヨークやロンドンといったあまりにも大きな中心都市に興味のない僕。

東京生活がそれなりに長いからでしょうか、
なんとなく想像のついてしまう都会的な都市には行こうと思いません。





しかし!
パリって、こんなに芸術に溢れた所なんだと、イメージと違った面に、驚きました。
というのも、パリ観光には一日分しか費やせなかったのですが、信じられないことに、

ルーブル美術館→ヴェルサイユ宮殿→オルセー美術館

と、3つを一日で見てまわったからでしょう。芸術に浸りっぱなし。
この強行スケジュールも、なかなか一人でこなす元気はありません。笑

















ルーブル美術館。ガラス張りのテントのようなところの地下が、入口になってます。
なんと言いましょうか・・・大きすぎて、広すぎて、
3時間でまわらなければならなかったので、とても全部は見きれませんでした。
















































































































要所ばかりですが、せっかくなので、写真を。

























セーヌ川沿いに、次なる目的地も目指して。こういうブラブラ散歩が、一番好きです。
























これまた有名な、門ですね。


















凱旋門を中心にのびる道。
























怪しげな空に向かって、エッフェル塔。(このあと雨が降りました。笑)



一気に載せると凄まじい量になるので、フランスは小分けにして写真は載せます・・・。













そういえば、今回の旅行で、はじめてLCC(格安航空会社)を利用しました。
学生の身分ですし、抑えられるコストは抑える、これはどこに旅行するにも鉄則です。

ライアンエアーという航空会社。
ウィーンからは飛んでおらず、バスでスロバキアの空港まで行ってからの飛行機でした。

確かに航空券は安いのですが、
機内サービスは勿論のこと、手荷物を預けるのにも、座席指定するにも、
一つ一つのオプションが有料化されています。

よって、機内持ち込みの荷物を10キロに抑えることや、
座席が指定ではないので、並んで座席争奪戦に備えたり、
普段気にしないことを気にしなければならないことが、多々ありました。


驚いたのが、CAの人たちは、
人件費削減の影響を受け、労働基準法を犯すまでの勢いで働かされ、
疲労や眠気と闘いながら働く人も少なくないという事実です。

格安の裏には、こんな事実も隠されていたのかと思うと、
多少のサービスの悪さを気にする気持ちにはなれません。
むしろ、それでも笑顔で頑張っているCAの人たちに、温かい気持ちにすらなれました。



日本にもいくつかありますよね。
スターフライヤーやスカイマーク、エア・ドゥ・・・。

いくつか利用していましたが、日本にはそういう実態はないような印象でした。
本当のところは、勿論わかりませんがね。

知らない世界って、本当に沢山あるものですね。




2012/10/04

ベストパートナー。


10月が始まり、レッスンも始まり、またいつもの生活に戻りました。






この夏から、頻繁にタンデムパートナーと会うようにしています。
ご存知の方もいるとは思いますが、語学をお互い教え合うパートナーのことです。

勿論、語学学校に通っていた頃にも友達はいたのですが、
彼らも自分と同じくドイツ語を勉強しにきているので、結局、普段の会話は英語なんですね。

英語も堪能ではない僕にとって、だったらドイツ語で話そうよーーーー!っという感じだったので、
なかなか理想とは言えない環境でした。

そして、更に良くないことに、
今僕が在籍しているコースは、実技レッスンのみ集中して行うコースなので、
他の学生との関わりがほとんどないのです。

この状況、良くないなと思いつつも、語学学校に通うことでごまかし、ついには一年経ってしまいました。



そんな中、ついにこの夏知り合えた、生粋のウィーン人であるパートナー。

彼は、特別に日本のことについて勉強している学生ではないのですが、
単に日本語好き、更には、日本のゲームやアニメ(ジブリ)好きというだけで、
難しい漢字まで読めてしまう、頭の良い人です。

しかも、趣味でクラシックギターをやっていて、最近はピアノとギターでワイワイやっています。(笑)



控えめという日本人気質を少し持った、
インドアだけど暗い人ではなくて、
音楽という共通項も持っている、

なんて完璧なタンデムパートナーなんだろう!!!(笑)

ということで、楽しく勉強しております。









さて、先日旅行してきたフランス。




















写真は、モンサンミッシェルにて撮影した、朝焼けのシーン。

静かで、空気が澄んでいて、穏やかで、
僕にはこういう所にたまに出向くことが必要なんだなと、ブレゲンツ旅行以来、また感じました。




ちょっと触りを紹介したところで、
・・・近々写真をアップしたいところです。(笑)