2012/06/01

2つのキーワード。


Mutig 且つ Locker。



今日のレッスンで先生に言われた言葉です。

Mutigは「勇気のある」や「大胆な」という意味、そしてLockerは英語のリラックス。



そんな夢のようなコラボ、できたら苦労しないよ!と思いつつも、
今日は完全に勇気もないわ、身体がちがちだわ、
最低だ俺!!!っと思いながら弾いていました。


来週、Klassenabendで演奏する曲が、ここ数日でおかしなことに・・・。

良い音、出したい音を求めて探究すれば、音楽はどんどん固くなり、
テクニック的に補強しようと思えば、何故か指まわりが固くなる。


練習しないほうがうまくいくなんて言葉は、僕の信念としては一切ありませんが、
ここまでくると練習を重ねる以前の方がまだマシだった・・・。





胃の調子は最悪だし、レッスン前からお腹もひどく下し、
レッスンが終わって帰ってみれば、もう寝てやる!!!とふて寝をする始末。(笑)





ああ、これじゃいかん!と思い、友達が出演するコンサートに足を運びました。
この状態を打破できたら・・・ということで、色んな期待を持って。

今年はドビュッシーの生誕150周年記念ということで、
オールドビュッシーのプログラム、
しかも墺日(オーストリアと日本)協会の主催ということでオール日本人の出演者。


初めて演奏を聴く人、久々に聴けた人、それぞれとても興味深く楽しめました。



















KonzerthausのSchubertsaalで。

ピアノソロに限らず、ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、声楽まで盛りだくさん。
こんなにドビュッシーばかり聴いたのも久々です。

ドビュッシーって所謂大曲を作った人ではなく、
ソナタと言っても10分ちょっと、ピアノ曲も小品がメインです。

僕は彼の情景描写が素晴らしいなと思っていて、
今日も、たくさんの絵画をみていっているような感覚で聴いていました。



そんな中、今日レッスンで言われた言葉を思い出させる演奏に出会いました。

彼の演奏は、本当に脱力が素晴らしくて、
且つ、心からドビュッシーの音楽を感じ、全身で表現していました。





ああ・・・。こうならなきゃいけないんだな・・・。





あまりに凄くて、他人事のように笑って称賛していましたが、
笑えない・・・(笑)←やっぱり笑ってる?




僕が考えた対策。


まず、普段の練習で、脱力に重点を置くこと。
それによって、今までできなかったことができるようになる・・・といいのですが。

そして、その状態を本番(人前)で出せるように、自分を覚醒すること。
心身ともに最高にリラックスした状態なんて、緊張の中で出せるわけがない。
だったら、自分の身を音楽に委ねて、正気ではなく覚醒状態を保ってみよう。


あと五日間・・・!

毎回、試練続きのクラッセンです。

頑張ろう!!



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