まずは、人生初のオペラ座。
ナタリー・デセイがヴィオレッタを演じる椿姫を見てきました。
言わずと知れた、名歌手でありますが、
僕の中では、オフィーリア狂乱のアリアの演奏がすごく印象に残っている人。
その強烈な印象の期待を裏切ることのない、素晴らしい演技力でした。
歌の技術も、納得のものでした。
まあ(今回のオペラ全体的に)イメージがちょっと違うなーという正直な感想はありますが、
何より、オペラ座に初めて足を運んで、
また、立ち見ですが、3ユーロという激安価格でオペラを楽しめた経験が、
ワクワクドキドキ、この先のウィーン留学の楽しみを増やしてくれた感じでした。
そして、日曜日の夕方、
語学学校で同じクラスの人と、ゆっくりとカフェで過ごす時間もできました。
節約のために、つたない自炊で過ごして頑張っている毎日。
このお茶が、僕には最高の贅沢とも思えました。(笑)
最初、間違って待ってた改札前。
改札には見えない改札。しかも無人。
日本に帰ったら、同じ感覚で通過してしまいそう・・・。
そして、本当の待ち合わせ場所、シュテファン寺院前。
カフェを探して、散歩中・・・。
カフェで、これまたウィーンっぽく、ウィンナーコーヒー(笑)
寒かったけど、とても楽しかった。
カフェでは、色んな話ができ、これもまた楽しかった。
みんな分野は違うけれど、
異国のウィーンに勉強しにきている人たち。
勉強をある程度終えたら、ウィーンを出るか、残りたいか、
そんな話をしていました。
日本のほうがやりやすいこと、こちらのほうがやりやすいこと、それぞれあって、
またそれらを単純に比べられないのが難しいところなようです。
日本の社会の仕組みが如何にきちんとしているか、
(というか、如何に枠にはまっているか?)
そこでやりやすいこととそうでないことがあって、
それを利用しようと思えるか、居心地悪く感じるか。
日本が居心地悪いなんて、これっぽっちも思ったことなかった。
でも、こうして異文化に触れて、
自分の国がどういう国なのか、客観的に少しずつ見えてきて、
とても不思議な感じです。
音楽も同じ感覚。
日本でこだわってたことが、こちらでは大したことじゃなかったり。
勿論、技術的に雑でもいいというわけではなくて、
表現のために、もっと勇気を出す必要があって、
それが日本にいた頃は、何かを犠牲にしていた感覚でした。
でもそれは、そこをこだわることで、自分をどこか守ってたような気がしてきて・・・
小手先でなく、もっと大ぶりな捉え方、聴き方ができるようになりたいと思うようになりました。
そこが、日本の師匠がしきりに僕に言っていた、「スケールの大きな音楽」なのかな。
と、こんな真面目なこと書く予定ではなかったのに(笑)
はじめまして。津島圭佑さんのブログを楽しく読ませてもらっています。これからも、ウィーンの生活のこと、ピアノの勉強のことなど楽しみにしています。
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