今日で、冬ゼメスターが終了。
そして最終日に、門下生によるコンサートが行われました。
本当は、頑張って練習したプロコフィエフを弾きたかったのですが、
残念ながら師匠のOKが出ず、別の新曲であるドビュッシーのエチュードを演奏しました。
結果的に、ものすごく勉強になりましたし、
プロコフィエフは次回のコンサートで弾かせてくれるとのことなので、
しっかり勉強できたものを、聴いていただこうと思います!
エチュード(練習曲)1曲だけを、コンサートでどう聴かせるか。
5分間という短い時間で、どれだけのメッセージを残せるか。
僕はいつも、ステージのイメージをして本番に臨むのですが、
今回はイメージするのが大変でした(笑)
ショパンは27曲のエチュードを書いていますが、
そのどれもが、とても音楽的で、もはや練習曲の域を脱していますよね。
彼はある一つのテクニックを、その曲の中で終始酷使していて、
それによってとてつもなく難しいのですが、
音楽的な和声と美しい旋律によって、それを練習曲と感じさせない。
つまり、テクニック+歌心、とでも言いましょうか。
ドビュッシーは、12曲のエチュードそれぞれに、
やはりテクニック的なモティーフをテーマに挙げていて、
今回勉強したのは、アルペジオ(分散和音)がテーマ。
曲自体は非常に美しいのですが、
美しい旋律があるわけでもないし、和声進行がぐっと心にくるということもない。
よって、今回は、
アルペジオが持つ表情の可能性を、最大限に生かしたい!
というのが、僕の中でのテーマでした。
つまり、「変化」が重要ですよね。
テクニック+音色・リズムといった感じ。
そう思うと、ただ綺麗に分散和音を弾くだけではつまらないところが、
どんどん息を吹き返したというか、
曲にきらきらと輝きが出てきたのです。
ああ、ドビュッシーのエチュードも、捨てたもんじゃないな・・・
とか独りで感じて終了しました(笑)
ちなみに、いつも門下生の演奏会が行われるのは、
大学の校舎の中にある、Lisztsaalというホール。
ピアノはベーゼンドルファーとスタインウェイの2台が、
この小さめなステージ上に2台、ポンと置いてあります。(笑)
演奏会後はいつものように、みんなで軽く打ち上げ。
久々のシュニッツェルを食べてきました!
それにしても、本当に飲む量が減ったな・・・。
あ、お酒の話です(笑)
そんなに飲まなくても平気な自分に、びっくりなウィーン生活です。
日本の居酒屋の雰囲気って、いいですよね。
大好きだな。
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