オランジュリー美術館。
前回は、大きな大きな大きなルーブル美術館でかなりの時間を割いてしまったので、
興味はあったのだけれど、行けなかったところ。
美術館にしてはフロアが少なく、じっくり見ても、2時間くらい。
やはり見所は、モネの「睡蓮」ですが、描かれている無限の自然は圧巻、
さらには、モネ自身の構想による、楕円の白い壁に囲まれた空間は、どこまでもやすらぎを感じるものでした。
近くで見ると、意外と強烈なタッチでアクセント的に描いている部分があっても、
全体を見ると、柔らかな印象と、色彩の透明感を感じさせる描き方は、
印象派主義のピアノ作品を演奏するときにも当てはまる共通の要素があるなあと、絵画を見ながら頭の中は音がなっていました。
撮影は禁止・・・。
みんなこっそり撮ってたけど、真面目な日本人(臆病な僕)は、規則は守ります。(笑)
小さな規模だけれども、とても上質な美術館。
その他には、ルノアールやピカソ、ギヨームなどの画家の作品が展示されていました。
僕は、ドランとモネの、とある作品が気に入ったので、絵葉書だけ購入。
モナリザ・マレという本屋。
様々な洋書(音楽・美術・建築・映画・宗教など)が、安く手に入る。
必ずと言っていいくらい、「○%引き」となっており、
こんな値段じゃないだろ!?と思わせるような本が、お店いっぱいに並んでいました。
勿論、全てフランス語の本なので、普通の人には読めないものですが、
美術や建築関係の本などは、見て楽しい持ってて楽しいと思えるようなものもかなり置いてあるので、
僕は、かなりお勧めできるお店だと思います。
本だけでなく、本屋ならではの雑貨も勿論買えます。
普通のスーベニアショップでは見られないポストカードやカレンダーなど、お土産にお勧めの品もありますよ。
店構えの写真を撮り損ねて、ここには2回訪問したのですが、
2回目もついつい中に入ってしまい、買い物してしまいました・・・。
地図を読み間違えて、たまたま見つけた雑貨屋。
小さなお店ですが、店主さん手作りの数々の雑貨は、どれも素晴らしいセンス。
まだ若そうな男性でしたが、物静かに、カウンターでずっと作業していて、
店主からはその職人オーラを、品物からは彼の職人魂を感じられる、素敵な空間でした。
女性向きのアクセサリーが充実してましたが、
男心をくすぐる金物細工、そして品のあるセンスの陶器や照明器具など、魅力的なもの満載!
まさに、全ては彼の芸術作品でした。
気になるものが多すぎて、購買欲を抑えるので必死。
狭い店内をグルグルグルグル、気づけば何周もしていました(笑)
フランスの作曲家といえば、愛しのドビュッシー!(※個人的な発想です。)
彼が2歳の頃までしか住んでいないけれども、生家があります。
郊外列車に揺られること、およそ30分。
サンジェルマン・アン・レーという町で、彼は生まれました。
どんなに田舎なんだろうと、電車の中ではわくわくしていたのですが、
駅に着くと、急にその駅周辺だけは、少し拓けた町だなという印象。
一階は観光案内所になっており、二階がドビュッシー博物館になっています。
生家に、ドビュッシーの身の回りのものを展示してあるだけなので、かなり規模は小さいですが、
それでも十分に、彼を肌で感じることのできる場所でした。
情報では、記念年である2012年の9月16日までが無料、となっていたのですが、
今回も、入館料は支払わずに鑑賞することができました。
地味ですが、音楽家であれば、是非足を運びたい場所ですよね。
勿論、パリの芸術はこんなものではなく、もっともっと街に溢れていますが、
今回僕が訪れた場所で、かなり主観の入った基準で選んだ、お勧めの芸術スポットでした。
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