2012/11/25

弟子バカ。


前回の更新から、約一ヶ月経っていました。

この一ヶ月は、色んなことを考えたり、感じたりして、
特別忙しかったわけではないのに、あっという間に時間が過ぎていきました。

日本の大学生活も、あっという間に六年間が過ぎていったのですが、
それは、今の時間の過ぎ方と全然違うように思います。






忙しいって、良いような悪いような、紙一重な状態ですよね。


がむしゃらに過ごした六年間は、とにかく自分に色んなことを課して(予定を詰めて)、
後ろを振り返る暇もないくらい、ただただ前に進むしかない状況を自ら作っていました。

それは、とても充実していたと思います。

その後、ウィーンに来て、
限られた二年間だけは、自分の事に専念する時間にしよう!という決意と希望を持って、いざ留学生活を始めましたが、
突きつけられた現実は、自分にはとても辛いものでした。


忙しいという、ある種の盲目状態によって、如何にこれまで自分と向き合っていなかったか。
忙しさの中でも最善を尽くすという充実感によって、全くこの状況に気づいていませんでした。


26年間、何をしていたんだろう・・・とまでは、悲観的にはなっていませんが(笑)、
今気づけただけでも、まだマシなのでしょうか・・・。


時間がある今だからこそ気づいたのですが、
ピアニストって、ピアノだけ弾いててもダメなんですね。(笑)
その人が経験してきたこと、見てきたもの感じてきたもの出会ってきたもの全てが人間形成につながって、
それが、音楽に表れる。
演奏家の音楽は、その人の人格・人生そのものが表現されるということが、
今更、ようやく実感できたのです・・・。

哀しきかな、これが26歳男の発言です(笑)




この世の中には、僕の知らない、素敵なものが沢山溢れていました。
知らないというよりは、知ろうとしなかったり、興味が湧かないと決め付けていたり。

勿体無いことをしてきたなという後悔がないわけではありませんが、
これからでも、遅くない。ゆっくりと、それらを拾っていきたいと思います。





そうこう行ったり来たりしている間に、
恒例のクラッセンアーベント(門下生コンサート)や、公開レッスン受講などのイベントもありました。



やっぱり、この先生についてよかったなと実感する日々を送っております。
ただただ、安定した結果が残せないのが申し訳ないのですが、
厳しくも、自分のことを理解してくださる師匠に教わることができるのは、本当に幸せです。






「親バカ」ならぬ、「弟子バカ」?なのかな(笑)


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