2013/01/26

疲労+喜び=。


今日は、素敵な出会いが沢山あった日でした。


基本的に人付き合いの苦手な僕には、必要不可欠の出会いでもあり、
とても貴重な、とても有難い出会いでした。


ちょっとしたキッカケで知り合った人から、
自分が想像もしなかったところへ行くことになったり、
自分だけでは知り合えなかった人と出会ったり、

この不思議な、無限の可能性を戴いて、
嬉しく思ったり、少し緊張したり、未来に期待したりします。



今日、人生の先輩方から戴いた言葉は、大切にしていこうと思います。





おまけに、前々からずっと共演したかった人との本番も決まりそうで、
今日は、なんだか妙なテンションです。(笑)


まあ、春の帰国のスケジュールが、さらに過密になりましたが・・・嬉しい悲鳴です。
行ったことのない高知県にも行けそうで、今から楽しみです。
(高知県の県庁所在地を言い間違えまくって、バカにされましたが・・・まさか、普通に高知市だとは・・・。笑)





しかし、先日のクラッセンで演奏したベートーヴェンのソナタは、本当に大変な曲でした。

師匠の理想になかなか近づくことができず、

あるレッスンでは、「練習してないでしょ?」と言われ、(練習したし!笑)
本番前最後のレッスンでは、「これじゃコンクールでは弱い。」と言われ、
本番のリハーサルでは、「うーん、まあいつもリハより本番の方がうまくいくよね。」と励ましのような諦めのような慰めのような言葉を戴き、

こんなにも精神的に追い詰められた本番は、久しぶりでした。
技術的にかなり難しい上に、ある程度弾ければ少しは形になるというような曲ではなかった・・・。

ベートーヴェンの偉大さを、痛感した本番となりました。

昨日、今日の身体のぐったり感は、半端ないです(笑)
でも、少しずつではあるけれど、改良はされてきているし、きっと無理ではない!
来月のコンクールまで、自分のできるところまでベートーヴェンにアプローチしていこうと思います!!






さて、来週は、久々にいくつかのコンサートに出向く予定。

煮詰まった頭を、リフレッシュしてきたいと思います。



2013/01/22

タビアリキの賜物。


ウィーンは、寒い日が続いています。

積雪も、30~40センチ程でしょうか。
毎朝、アパートの前の雪かきの音で目が覚める習慣も。

でも、去年はなんだかんだ暖かかったようなウィーンの冬だったので、
どうせ暗い冬なら、これくらい冬っぽい感じの方が良いなというのが素直な気持ちです。



今ゼメも、残すはクラスコンサートと2回のレッスンのみとなりました。

それが終われば、ついに残すはあと1ゼメスター。
なんだかんだ、留学生活もあっという間です。


今月、少しずつ考えた甲斐あって、
残りの数ヶ月、有意義なスケジュールになってきて、今から楽しみです。

海外にいる、今しかできないこと。

それだけを優先して、(その代償もありますが、)大切に過ごしていきたいと思います。







さて、またまたパリの写真を少しだけ。
















シテ島にある、サントシャペル。ルイ9世時代の、礼拝堂ですね。

左側が残念なことに修復作業中ですが、それでもこれだけのステンドグラスが見られるのも、なかなか無いと思います。

ヨーロッパにきて、自分の部屋の窓も、ステンドグラスにしたいなんて思うようになりました(笑)

























ここは、モンマルトルの、とある一郭。
実は、ここでシャンソンを聴いてきたのです。

シャンソンって、フランス語の歌?くらいの知識だったのですが、
なんとも不思議な空間で、面白かったですよ。

シャンソンの生演奏がおこなわれるカフェのことをシャンソニエというそうで、ここもそれに当たります。

客席に座るとチェリー酒のようなものをもらい、
中央に座って歌うシャンソン歌手を囲んで、皆で一緒に歌いながら、掛け合いしながら・・・といったように、
歌手と聴衆の距離感がかなり密接な空間で、ショーは進んで行きました。

正直、歌唱力は・・・ん?あれれ(笑)という感じではありましたが、
シャンソニエの魅力はそこではなく、もっと別なものというか、歌だけでない総合的なものに感じていました。

しかし、かなり客席が詰め詰めで、最後はお尻が限界でした(笑)



















単なるハムチーズトースト。
こちらでは、クロックムッシュ、卵が乗っているものをクロックマダムといいます。

フランス料理は、とにかくお高いものが多いので、アジア料理ばかり食べていた僕ですが、
このクロックムッシュは数少ないリーズナブルなメニューで、本当に助かりました。

興味深いのは、カフェによって、大きさも、パンの質感も、味も、全然違う!
大きさも味も満足のいくクロックムッシュ探しの旅もアリかも・・・(笑)
(ちなみにお気に入りは、マレ地区に。)

























おまけに、エッフェル塔。
何故おまけかというと、まあ普通の鉄筋タワーだなあという印象だったため(笑)

作家のモーパッサンが、エッフェル塔が嫌いで、
街の中で唯一見えないという理由でエッフェル塔のレストランで食事をしていた話は有名ですよね。

そこまで嫌いではありませんが、少なからず、彼寄りの印象を持ってしまった自分がいました・・・。









まーーーだまだ紹介したいパリの写真はあるのですが、
まあ、続きがあるかないかは、気分次第ということで・・・(笑)

それぐらい、本当に歩きました。
旅歩きって、良いです。




2013/01/15

楽曲解説と、徳島名産品。


今日は、レッスンに備えて練習したあと、楽曲解説を書く作業をしました。




春の日本帰国のスケジュールは、三つの本番と、一つの録音のお仕事と、自分の録音。

二週間に満たないであろう滞在に対して、既に容量一杯になっております。(笑)
まあいつものことであり、幸せなことであり、あの何とも言えない疲労感は、実は嫌いじゃなかったりするのです。



それで、演奏会のために、自分でプログラムの解説を準備しないといけなかったりするわけで、
実はこの作業も、嫌いじゃなかったりします。




楽曲解説をいざ書こうと思ったとき、
その曲の情報を集めたり、楽譜を眺めたり、音源を聴いたりしながら、
どんなことを書こうかイメージしていきます。

この曲の形式はどうで、どういう構成になっていて・・・とかいう説明は苦手なので、
その曲が持つキャラクターやメッセージを、自分なりに抽出して、
最終的に、どういうところを聴いて欲しいか、というお客さんへのメッセージのようになってしまいます。

でも、この作業って、つまりは自分が何を一番大事にして演奏したいかがピックアップされ、
解説を書く事で、自分の頭もかなり整理されることが多いのです。
字数制限などあろうものなら、絶対に範囲内に簡潔にまとめてやる!という妙な闘志さえ芽生えます(笑)




今日は、ベートーヴェンのソナタ三曲の解説を。全曲演奏会シリーズも、いよいよ最終回です。

最初は、突然で無茶な計画だなと思ったけれど・・・、多くの人のお力添えもあり、
最終的には、ある種の感動が得られそうな予感で、今から楽しみです。




作業のお供↓↓↓






































徳島の名産品です(笑)

どちらも、本当に、美味い!!!



2013/01/07

芸術のススメ。
























オランジュリー美術館。
前回は、大きな大きな大きなルーブル美術館でかなりの時間を割いてしまったので、
興味はあったのだけれど、行けなかったところ。


美術館にしてはフロアが少なく、じっくり見ても、2時間くらい。

やはり見所は、モネの「睡蓮」ですが、描かれている無限の自然は圧巻、
さらには、モネ自身の構想による、楕円の白い壁に囲まれた空間は、どこまでもやすらぎを感じるものでした。

近くで見ると、意外と強烈なタッチでアクセント的に描いている部分があっても、
全体を見ると、柔らかな印象と、色彩の透明感を感じさせる描き方は、
印象派主義のピアノ作品を演奏するときにも当てはまる共通の要素があるなあと、絵画を見ながら頭の中は音がなっていました。



撮影は禁止・・・。
みんなこっそり撮ってたけど、真面目な日本人(臆病な僕)は、規則は守ります。(笑)


小さな規模だけれども、とても上質な美術館。
その他には、ルノアールやピカソ、ギヨームなどの画家の作品が展示されていました。

僕は、ドランとモネの、とある作品が気に入ったので、絵葉書だけ購入。























モナリザ・マレという本屋。

様々な洋書(音楽・美術・建築・映画・宗教など)が、安く手に入る。
必ずと言っていいくらい、「○%引き」となっており、
こんな値段じゃないだろ!?と思わせるような本が、お店いっぱいに並んでいました。


勿論、全てフランス語の本なので、普通の人には読めないものですが、
美術や建築関係の本などは、見て楽しい持ってて楽しいと思えるようなものもかなり置いてあるので、
僕は、かなりお勧めできるお店だと思います。

本だけでなく、本屋ならではの雑貨も勿論買えます。
普通のスーベニアショップでは見られないポストカードやカレンダーなど、お土産にお勧めの品もありますよ。


店構えの写真を撮り損ねて、ここには2回訪問したのですが、
2回目もついつい中に入ってしまい、買い物してしまいました・・・。





























地図を読み間違えて、たまたま見つけた雑貨屋。


小さなお店ですが、店主さん手作りの数々の雑貨は、どれも素晴らしいセンス。
まだ若そうな男性でしたが、物静かに、カウンターでずっと作業していて、
店主からはその職人オーラを、品物からは彼の職人魂を感じられる、素敵な空間でした。

女性向きのアクセサリーが充実してましたが、
男心をくすぐる金物細工、そして品のあるセンスの陶器や照明器具など、魅力的なもの満載!
まさに、全ては彼の芸術作品でした。


気になるものが多すぎて、購買欲を抑えるので必死。
狭い店内をグルグルグルグル、気づけば何周もしていました(笑)





























フランスの作曲家といえば、愛しのドビュッシー!(※個人的な発想です。)

彼が2歳の頃までしか住んでいないけれども、生家があります。


郊外列車に揺られること、およそ30分。
サンジェルマン・アン・レーという町で、彼は生まれました。
どんなに田舎なんだろうと、電車の中ではわくわくしていたのですが、
駅に着くと、急にその駅周辺だけは、少し拓けた町だなという印象。


一階は観光案内所になっており、二階がドビュッシー博物館になっています。



生家に、ドビュッシーの身の回りのものを展示してあるだけなので、かなり規模は小さいですが、
それでも十分に、彼を肌で感じることのできる場所でした。

情報では、記念年である2012年の9月16日までが無料、となっていたのですが、
今回も、入館料は支払わずに鑑賞することができました。

地味ですが、音楽家であれば、是非足を運びたい場所ですよね。









勿論、パリの芸術はこんなものではなく、もっともっと街に溢れていますが、
今回僕が訪れた場所で、かなり主観の入った基準で選んだ、お勧めの芸術スポットでした。


セーヌ川の表情。




















































































































セーヌ川は、パリの中心を流れる、世界遺産でもある川。

大都会の喧騒を一切感じない河岸は、パリの人たちにとって、
散歩道であり、憩いの場であり、思い思いに過ごす人で溢れていました。


川沿いにずっと歩いていくと、シテ島やサンルイ島、ノートルダム聖堂やエッフェル塔などの名所が見られるのも魅力の一つ。


年越しの瞬間も、このセーヌ川沿いに来ていたのですが、
雨男の調子は絶好調、ギリギリもっていた天気が、大晦日に崩れました。(笑)



















雨と風の中、必死にカメラを取り出して、
なんとか、点灯したエッフェル塔と共に撮影しました。

雨の影響で、花火は上がらないか・・・と肩を落として、寒さも増してきたこともあり、
15分程その場で過ごしてから、ホテルへ戻ることに。



すると、パーン!!!という大きな音が、背後から!



帰る途中で、0時半頃に花火が上がったのです。

でも、さすがの雨のせいで、2・3発の、可愛らしい花火・・・。
なので、途中で帰り始めてしまったことは、特に後悔しませんでした(笑)





観光に疲れたら、セーヌ川の散歩はお勧めです。

ま、足は休まりませんがね・・・。




2013/01/06

反省と抱負。


新年明けましておめでとうございます。



今年の年越しは、日本で家族と過ごしたいという気持ちをなんとか抑えて、
海外で年越しは今しかできないかもしれないので、こちらで過ごしました。

といっても、ウィーンではなく、パリでしたが・・・。





2012年は、振り返れば反省だらけです。

もっと頑張れたのではないかということもあったし、
悩んでばかりで前に進めなかったこともあったし、
弱い精神力故に大切なものを放棄してしまったこともありました。

自分の見たくないところ、認めたくないところ、堕落や孤独、
これでもか!というくらい、マイナスなものと言うのか、醜いものと言うのか、
そういったものと直面してきた一年間でした。



人生、基本的には、ポジティブでいたいし、良い意味で楽観的でいたいし、
いつも笑顔で生きていたいものです。

でも、辛かったけれども、2012年のような一年を、今ではとても有り難く思っています。



ゲームのリセットボタンを押して、
次こそは理想に近づけるように最初から・・・なんてことは現実にはできません。
もう二度と手に入れることはできなくなってしまったアイテムも確かにあるかもしれませんが、
気にせず、これから頑張っていけば、満足のいくエンディングを迎えられる。
結局あの時のアイテムなんか、どうでもよくなっているもの。

と、完全にRPGゲーム的なお話をしています。(笑)

とても完璧主義な僕は、あのアイテムが取れなくて、
その後のモチベーションに影響するくらい、そのことが気になるのです(笑)
それで、前に進めない。(ゲームだと、リセットしちゃう・・・。)

くだらない話ですが、これは、実際の生活でもそうなのです・・・。




まあ例え話はこの辺にして・・・、
もう自由の身で頑張れる時間も、残り僅か。
僕は、学生を何年もしていたい気持ちは微塵もないし、(学生生活が如何に幸せかは感じてるけど)
今年は、やれるだけ、やろうと思います。
理想を追って何もできないことにはならないように、注意しつつ!


ということで、昨年は、多くの方々に僕の未熟な面をみせたことで、多大なご迷惑をおかけしましたが、
今年は、少しでも、大人になれるように、精進してまいりたいと考えておりますので、
どうか宜しくお願い申し上げます!!!






ちなみに、前回あまり好印象ではなかったパリでしたが、今回の旅で、好きになりました。(笑)

気ままに、パリのお気に入りをご紹介していきたいと思います。

まずは、衰えた指の筋力を戻す!!!