2011/10/12

始まりはブラームス。

こちらにきて、一番初めに勉強を始めているのがブラームス。



ブラームスは、以前にコンクールの課題でソナタの一部分を勉強したのが出会いでした。

その時、二度とブラームスは弾かないと決めました。
手が、もぎ取れるかと思ったからです。(笑)

分厚い和音と、それを伴った意外に激しい跳躍が、本当に苦手だったのです。


数年前、両腕が腱鞘炎になり、その原因も、ブラームスの室内楽でした。
曲は好きだけど、手がはまらない。合わない。
色々自分で把握できず、常に何かはみ出た状態で弾いていたから、
腕に無理がきたのでしょう。



それからまた数年、
まさか留学がブラームスで始まるとは、かなりの予想外でした。

師匠は、一年間で勉強する曲を、初めに指定しました。
今までは、自由に曲を選ばせてもらって、のびのびと勉強してきたので、
それに慣れていた僕には新鮮でした。

20分以上の大曲6つに、コンチェルト1つ。


師匠は僕のことをよくわかってくださっていて、
近現代はドビュッシー止まり。(笑)

その中で、ブラームスだけは、絶対に譲らなかったんです。


先生の十八番かな?と思ったけど、
このあいだのレッスンの感じだと、どうやらレパートリーではなさそう。


はて、何か見抜かれた???



作品116。とても良い曲でした。

後期の傑作群をみても、一番好き。


ブラームスの名作って、確かにすごく良い曲なんだけど、
僕には良すぎるというか、逆にそれが受け付けない部分はあるんですね。
(同じ理由で、ラフマニノフは苦手)

ハーモニーの美しさ、音のぶつかりの心地よさ、旋律の良さ、
全てが素晴らしくて、音楽も世界も深くて、
どんどん深く深く深く深く・・・・・・・・・・・・・・・・・・



僕は埋もれていくんです(笑)
まだまだ青いですね。でも仕方ない、それがストレスになるんです。



その観点からみると、116は興味が持てました。
もちろん洗練はされているけれど、野心があって、ゴツゴツしてて。
抒情的な曲も、何も媚びてこない、爽やかな美しさ。
それでいて、ミステリアスで不気味な曲もあり。


ブラームスをきちんと勉強していないので、感覚的にしか言えないけど・・・。

これから、色々と裏付けできるものが増えていくことを目標に。



ヴィルヘルム・ケンプの116は、最高でした。
是非、聴いてみてください!




良き出会いに乾杯!ということで、


(本当は料理酒の代わりにと思って、)ワインを買いました。























普通に750mlのこの白ワイン。
イタリアのワインで、すごくメジャーなリーズナブルなワイン。

1.49ユーロ(今だと150円ちょっと)だったんです。


料理酒代わりだしと思ってちょっと味見したら、普通に美味しい。(笑)

スーパーにはとっても安いワインがいっぱい置いています。


あー幸せ。

0 件のコメント:

コメントを投稿